大東京ビンボー生活マニュアル (1)
前川 つかさ




どうして手にとったのか忘れてしまったのですが、私も息子も大のお気に入りの漫画。
初出が1986年週刊モーニング増刊5/10号ということらしいから、もう18年も前の漫画なのです。
主人公は、大学を出てはいるのだけど、無職のコースケで、彼のビンボーだけれど、のんびりとした暮らしが描かれています。
トイレも共同、フロ無しの下宿に住む彼の暮らしは、清々しいくらいに、シンプルライフ。
テーブルなんてトンでも無い。
新聞紙が机代わりで、そこでノリ弁やカップヌードルも食べれば爪も切る・・
ガスも来て無いので、電気ポットでお湯も沸かせば、スパゲティーも茹でる。
グルメとは程遠い彼の生活なのだけど、出て来る食べ物が美味しそうなこと!!
歩きながら食べる商店街の揚げ立てのコロッケ、まん中から切って、(隣の学生の持っている)オーブントースターでアンの方を焼いて食べるアンパン・・・お金の無い3人が集めたお金で買ったお豆腐と葱と白滝で作った鍋・・などなど、どれもこれもたいしたこと無いものなのだけど、丁寧に描かれた描写と、ハフハフ言いながら食べるコースケの美味しそうな顔のせいで、読んでいるとついつい今すぐに食べたくなるのです。
食べてるだけでは無くて、お隣の学生さんの留守中に、彼のビデオデッキを借りて、図書館から借りた名作ビデオ(小津安次郎など・・)を何日も見たり、大家さんのお手伝いをして、ヘチマ水で彼女に化粧水を作ったり、じっくりと本を読んでいたり・・・
たまにバイトをするくらいでどうにか暮らしていける、のんびりした暮らしぶりは、今となってはユートピアのような暮らしかもしれません。(当時だって、そうかもしれませんが・・)
何も持たない彼ですが、お父さんのお下がりの古いオーダーのスーツは持っていたり、革靴は大事に手入れをして履いていたりで、貧しくても豊かな暮らしなのです。
最近、普段の何気ない暮らしを丁寧に・・と、アチコチの雑誌で見かけることが多くなったような気がしますが、そういう所に通じるような気がします。
とは言え、食いしん坊の我が家のお気に入りになったのは、文庫全5巻に散らばるB級グルメの数々のせいなのですが・・

バービー大図鑑 2 (2)
バービー大図鑑 2 (2)


中村 双葉

私がちょうど小学生だった頃、初めてバービーが日本で販売され始めたのだと思います。
それまでのお人形と言えば、ミルク飲み人形と呼ばれる、大きさはバービーよりも大きめの、西洋風のお人形が私達の遊び仲間でした。
私達は、そのお人形のお母さんになって、おんぶしたり、ミルクを飲ませたりおふとんに寝かせたりして遊んでました。
着せ替えは、お母さん達に作ってもらうか、かすかに覚えているのは、お祭りの時に、屋台のお店で売っていたこともありました。
が、お人形の大きさがまちまちだったので、どういう風に選んでいたのかな・・なんて疑問なのですが・・
だから、まずは赤ちゃんとしては遊べない、大人でファッショナブルなお人形というのが、ホントに驚きだったような気がします。
遊び方も、今度は、自分がお人形の代わりにお話をしたりして、言わば操り人形みたいにして、遊んでいたような気がします。
お人形を使ってのゴッコ遊びというのでしょうか・・
具体的には思い出せないけれど、毎日のようにお人形で遊んでいたような気がします。
昨日も書いたけれど、あまりにリアルなバービーの顔が怖いと言って、母はもうちょっと丸顔で子供っぽい、タミーちゃんを買ってくれたのでしたが、着せ替えのセットの付属品が、タミーちゃんよりもバービーの方が凝っていて、私と妹はバービーの方に憧れていたのでした。
その時の憧れのせいか、今でもバービーが好きなのだけれど、私が本当に好きなのは、お人形そのものでは無くて、セットになった着せ替えや、ほとんどが紙で出来ているのだけれど、凝った設定のバービーハウスの方なのでは無いかななんて、思ってます。
だって、数年前にバービーの展示会があったのでしたが、一番時間を割いて見ていたのは、厚紙にプリントされた劇場の「バービー&ケン・リトル シアター」。
厚紙製とは言え、赤い緞帳は上り下がりするようになっているし、背景は、お城や野外、室内などいくつもの場が用意されているのです。
なんて、詳しく言えるのも、『バービー大図鑑2』(中村双葉 著/ネコ・パブリッシング/1998/12/16)のおかげです。
この『バービー大図鑑』は、1もあるのですが、こちらはお人形中心で、2の方は、お洋服のセットや、ハウスなどの小物類の紹介が沢山あって、楽しめます。
例えば、バレエのセットだったら、黒い練習用のレオタードと発表会用のチュチュ(コレは妹のスキッパー用)とか、ベビーシッターのセットだったら、ストライプのオシャレなエプロンに、バスケットに入った赤ちゃんだけでなく、緊急連絡先のメモや電話、眼鏡に本にコーラにお菓子・・
ストーリーの感じられる細かな小物がもう、可愛いィ〜!!
私の子供時代は、テレビや映画で見る、アメリカの可愛いお家や、家にプールがあったり、車に乗ったまま映画を見たりの、あまりにも日本とかけ離れた、夢のような暮らしに憧れていました。
きっと、畳の部屋でバービーやタミ−ちゃんで遊びながら、白いドアにベッド、ギンガムチェックのカーテンのお部屋にいるような気分で遊んでいたのかな・・なんて、今振り返ると思います。
憧れの生活の夢を運んでくれた、そんな特別なお人形だったから、今でも特別な思いがあるのでしょうか。


Table Inspirations: Original Ideas for Stylish Entertaining

 

Emily Chalmers, David Brittain

table inspirations
original ideas for stylish entertaining (emily chlmers著)
(RYLAND PETERS & SMALL)

この本は、多分日本語訳のバージョンも出いてると思います。

2年くらい前に買ったものだと思うのですが、まずは、この表紙の、ピンクを使ったコーディネートに惹かれました。

ピンクというと、ついつい甘くなりがちなのですが、これは、適度に甘く、そしてカジュアルな雰囲気がとっても気に入ったのでした。

テーブルやイスが、オールドパインであること、グラスが厚めのカジュアルタイプなこと、カトラリーがシンプルなデザインであるコトなど等、じっくり見ると色々理由があるのですが、とにかく第一印象で、久々に洋書のテーブルセッティングの本を手にとりました。

『おしゃれなテーブルセッティング』のウルフマンさんのセッティングも、当時のモノとしては、随分とカジュアルなものですが、こちらが新鮮に感じられるのは、ちょっとした小物(空き缶をストロー入れに使ったり、人工芝をランチョンマットに使ったり・・)や写真の撮り方、部屋の様子など、時代の雰囲気なのでしょうか・・

時代の流れと言えば、日本のお料理本などに見られるセッティングで思うのは、より日常感が大事にされているということ。

以前なら、ピシッとアイロンがかかったクロスが当然だったのに、今では、洗いさらしたキッチンクロスなどが乾かしたまま、しわも伸ばされずに使われていて、それがまた、素敵!!なんて思います。

こういうモノは、多分、料理研究家かコーディネーターの私物であって、その、いかにも毎日使ってます感が、その奥の素敵な暮らしを彷佛とさせて、料理により奥行きを持たせてくれるのでは無いかと、思ったりします。
丁寧な暮らし、可愛いキッチン(別にファンシーと言う意味では無くて・・)が見えて来るコーディネートと言うか・・
ファッションも、スタイリストがお店から借りて来た最新の組み合わせより、街角スナップのセンス良い人の方がより心に残るのに似ています。

 

おしゃれなテーブルセッティング
おしゃれなテーブルセッティング


ペリ ウルフマン, フタガワ アキコ, チャールズ ゴルード

『ZAKKA catalog』のバックナンバーを見ていたら、懐かしいページを見つけました。

1989年6月のZAKKA catalogなんですが、「いま、いちばんエキサイティングな都市。ニューヨークで雑貨探検」という特集で紹介されている、ペリー・ウルフマン(Peri Wolfman)さんのお宅。

テーブルコーディネーターにして、当時”Wolfman-Gold&Good Company"というお店をソーホーに開いていたのですが、今は白にしか興味ないという彼女の、白でまとめられたキッチンは、オープンな棚と言い、当時の私の憧れで、いつか彼女のお店に行きたい!!と思ってましたが、どうも、今は無いようです。

テーブルコーディネートにとっても興味があった頃だったので、日本語訳された彼女の本、『おしゃれなテーブルセッティング-THE PERFECT SETTING-』(PARCO出版)も、何度も見て、コレを見ていると幸せになるんです・・って言って、そんなことで幸せになるなんて、幸せな人ネェ・・なんて、半分あきれられたようなコトがありました。

憧れの、バスケットを使ったピクニックのセッティングから、大勢のパーティー、会社でのちょっとしたランチなどなど、とっても素敵なセッティングが一杯だったのですが、一番好きだったのは、彼女の部屋のカジュアルなセッティング。

白いソファと、ただの台みたいな、飾りッけの無いテーブルがとても素敵でした。

このテーブルが、まるで、学校の教壇みたいな正方形の箱のようで、普段は二つを重ねていて、大勢の時には、横に二つ並べて、床に座るようになっていて、それも素敵でした。


そして、今は合羽橋で買える『ペールボックス』に、中華料理のテイクアウトが詰められていて、それを柳の箱に3箱づつ入れてあるのですが、まず、このテイクアウトのボックスがオシャレで良いな〜と欲しかったのを覚えています。

クロス代わりに、キッチンタオルをしき、その上に竹の大きなトレーを一人づつ置いて、その中に、私も持っている、中国製の(多分)魚が描いてあるお皿、小さな一人ようの白いポット、斜めに置かれたお箸、麻紐で結ばれた、ナプキン用のキッチンクロス・・と、今見てもとてもオシャレでカジュアルで素敵です。
 


UMAMIの布バッグ


江面 旨美

UMAMIの布バッグ(江面旨美/文化出版局)
「私が使いたいバッグ」「バッグLESSON」の江面旨美さんの本。

バッグ作家で、年に1回の個展で作品を発表されているそうです。
一見シンプルで、でも実は細部までこだわったバッグは、でも、洋服を生かしてくれて、お洒落で素敵です。

この本では、バスマットや使い古した膝掛けなど、思いかけない材料で作られたもの、麻布をぐし縫いして引き締めて独特の雰囲気を持つバッグ、縫わないで作られたもの、綿100%のギンガムを使った私版”プリーツプリーズ”などなど、どれもシンプルそしてどこか可愛い・・・でも、手作りの野暮ったさの無いお洒落なバッグばかりで、どれも素敵!!どれも欲しいィ〜!!

とても同じものは作れない・・・のですが、凝っているのにやり過ぎない・・デザインの素敵さを学びたいとため息をつきながら眺めています。
 


私が好きなルール


堀井 和子

『過去*現在*未来のいつかいい?
私は今がいい。今が好きだ。』
帯のこの言葉に、まず惹かれました。
私もいつもそう思っているから・・・一緒!!なのは、そこまでで、頑固(と、本人がおっしゃっている)で一本気な堀井さんは、生活にも、その生活に入れるモノについてもとっても頑固で、ホントに、マイペースで自分らしい生活を育まれています。
いつも、ア〜コレじゃ無いのにィ〜なんて焦りながら、いい加減に生活してる私には、堀井さんのこのストイックなまでの生活の仕方が憧れでもあります。
ストイックと言ったって、別に修道女のような生活をされいるのでは無くて、自分が心地よい暮しをする為に、真面目に努力する人・・・そんなイメージです・・。
この本には、堀井さんのエッセイと、宝物が写真で紹介されていて、紙コレクションや切手コレクションは、私にとって垂涎ものです!!


Flea Market Baby: The ABC¥'s of Decorating, Collecting & Gift Giving


Barri Leiner, Marie Moss


ジャンクな、掘り出し物で、赤ちゃんの為のお部屋を飾る・・っていうテーマの本なのですが、とにかく、どのページもカウワイィ〜!!
可愛い!!それだけでもうイイです〜!!っていうのは、赤ちゃんと同じ!!

可愛いものをどんなふうに構成したら、可愛く写せるか・・そういう勉強にもなります。


Country Living Country Chic

カントリーは、ちょっと前までは可愛くて大好きだったのですが、最近、ちょっと自分の中で可愛いィ〜!!っていうのは気分じゃ無い・・・のですが、ちょっと変わった雰囲気とか、白だけとかシンプルとか、反対にキッチュなカンジとか・・微妙〜に、好き!!の方に入って来るものもあります。
そして、この本は、その微妙に好き!!の方に入って来たモノ。
シンプルだったり・・
ちょっと古っぽい可愛さだったり・・
キッチュなくらいゴチャゴチャッとしていて、今までのカントリーとはちょっと違っていたり・・
面白い工夫があったり・・

例えば、細工の入った鏡を、シンプルな白いテーブルの上、壁に立て掛けただけでドレッサーにしていて、素敵!!
などなど・・・

どのページを見ても、好き〜!!って思えて、コレは大正解!!の1冊でした!!
実は、この本、ハードカバー版を書店で見かけて、買うのはアマゾンだったのですが、ただでさえ安いのに、ペーパーバック版だったので、お店で見たモノの半額以下くらいで、とっても嬉しかった一冊です。
中身は変わらないから、コッチで私は満足!!